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メアリー (Res:3)

1 名前: 文才無し 投稿日:2008/05/04() 00:10 ID:b2VJINRM
初投稿でドッキドキの俺ですが。
サイコホラーをめざしてがんばりたいと思います。
結構長くなりそうで、何日かかかりそうですが見守ってやって
ください。

あらすじ
格安で購入した新居でメアリーという少女の書いた
日記を見つける主人公のラグナは日記を読むうちにその
日記の中の世界に引きずり込まれてしまう。
現実とはかけ離れた日記の世界からの脱出とメアリーの
日記の謎を追う物語

2 名前: 文才無し 投稿日:2008/05/04() 00:40 ID:b2VJINRM
 いきなりスペース忘れてるorz
恥ずかしいかぎりですがお付き合いください。

1章 新しい生活
郊外にある空き家を購入しそこで暮らそうとしていた
主人公のラグナ、家を紹介してくれた人もいい人で
格安でその家を譲ってくれた。
新居に期待を膨らませ空き家へと向かうラグナ、
「まずは、掃除からだな」
などと、考えながら、静かな朝日に照らされた道を車で進んでいく。
新居にたどりつくと、改めてその家に驚かされた。
まるで新居のような綺麗な白い壁、
深い紺の屋根がその白さをさらに引き出している。
大きくはないが、おしゃれで初めて見たときからとても気に入っていた。
「鍵は……あった、あった」
もらっておいた鍵をポケットからだしてドアを開く。
新居への第一歩を踏みしめる。
中は正直、ほこりっぽかったがそんなことは気にならなかった。
新しい生活への喜びが湧き上がっていたからだ。
「ここなんか寝室によさそうだな」
家の中を探検していると、日の光を部屋中に浴びている部屋を
見つけた。大きな窓から光を浴びて電気がなくても十分に明るい。
「ん? なんだこれ? 」
その部屋にあった1冊の赤い本にふと眼が止まった
「メアリー? だれだ? 前に住んでた人か? 」
赤い本の表紙にはかすれた字で メアリー そう書いてあるだけだった。
「そんなもの捨ててしまえばいいだろ? 」
そんな気持ちもあったが、なぜだかその本が無性に気になってしまった。
気がつくと俺は本の表紙に手をかけていた、知らずに読もうとしていたのだ
そこまでくると自分を抑える気持ちは消え、あとは本能のように本を開いた。
そこに書かれていたのは新居に浮かれていた俺の気持ちをかき消すような、
黒く、ゆがんだものだった……

3 名前: 文才無し 投稿日:2008/05/04() 20:36 ID:b2VJINRM
2章 歪んだ世界

――2月21日――
ママが私を叩いた、
私が
「いたいよ」
って言うとママは
「あんたなんか死ねばいいのよ!! 」
って言ってもっとたたいてきた。
痣が体中にできて痛い、だれか助けて……

――「なんなんだこれ……」
おもわずそうつぶやいてしまった。
気味がわるい。新しい生活がはじまるという前向きな気持ちはもう消えていた……
さらに日記には続きがあるようだった。俺は見たくないという
気持ちがあるはずなのに、続きをみるためにページをめくった

 ――2月22日――
今日は学校でアンジェラに髪を切られた、アンジェラはいつも私に
なにかしてくる。男の子に頼んで、私を殴らせたり、靴を隠したり
鞄をゴミ箱に捨てたり、私が
「なんでこんなことするの? 」
って聞くとアンジェラは
「あんたなんか死ねばいいのよ!! 」
って言うんだ。私は何もしてないのにヒドイ……

 ――2月23日――
もうイヤだ、ママが四本ある腕であたしを叩くの、
アンジェラも長い爪であたしをひっかいてくる。
怖いよ……。
町にはだれもいない、あたしとママとアンジェラだけ……
タスケテ……

 ――読んでいる内に気分が悪くなってきていた俺は日記を閉じた
日記の内容によるとどうやらメアリーという子は虐待とイジメの
両方にあっていたらしい。
でも23日の日記はどういう事なんだ? 四本の腕? 長い爪?
わけがわからない、彼女の妄想なのか? しかしなぜだか俺には
そんな気がしなかった、そしてもっと読みたい。
そんな気持ちがわいてきていた。
 続きを読もうと日記に手をかけた瞬間、俺は急なめまいを感じた。
「っく…… 」
めまいだけじゃない。頭痛に吐き気、この世の苦痛が全部集まったような
感覚だ。
「っう……」
ドタッ、という音とともに倒れた俺の最後の視界には
あの赤い日記が映っていた……
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